MRI検査
MRI(磁気共鳴画像法)は磁気、電磁波、そして水素原子の動きを利用して体の臓器や血管の状態を確認する検査です。この検査は主に脳・脊椎・四肢・骨盤・血管・乳房に生じた病気の早期発見と診断に有効とされています。
検査時間は検査室に入ってから出るまで概ね20分~40分です。(検査部位・条件により異なります。検査中はただ横になっているだけです。出来るだけ体を動かさないでください)検査中に気分不快などの異常を感じた場合には、連絡ブザーを押してお知らせください。 (検査中には検査室のスタッフとマイクを通して会話ができます)検査中は工事現場のような様々な機械音がします。また、途中で音が変わっても故障ではありませんのでご安心ください。
注意事項
次のような方はMRI検査を受けられません。
- 心臓ペースメーカー等、体内埋め込み型の電子機器を使用されている方
- 人工内耳、人工中耳の方
- 妊娠している、又は妊娠の可能性がある方
- パウダータイプの増毛剤使用の方(スーパーミリオンヘアーなど)
次のような方はMRI検査を受けられないことがあります。
- 手術後、体内に金属が入っている方
- 閉所恐怖症の方
- 入れ墨、それに類似する化粧法をされている方
- 磁石式インプラント(歯)を装着している方
- 化粧品には、磁性体が含まれているもの(マスカラ・アイライン・アイブロウ・アイシャドウ等)があり、検査画像に影響があるだけでなく目の粘膜等を傷つけたりすることがあるので、出来れば付けずに来院してください。
- 頭部、特に眼の周辺の検査の場合に、お化粧を落としていただくことがあります。
- 瞳の色を変える目的のカラーコンタクトレンズは材質的に金属が使われている場合がありますのではずしてご来院いただくか、検査前にはずしていただきます。
- 金属(磁石に付くもの)を身体に身に着けていると、画像が乱れて検査に支障をきたすだけでなく、MRI装置に金属が磁力で引っ張られて、飛んだり、装置に 貼り付いたりするので大変危険です。また、下着で、金属のワイヤーが入っているブラジャーやボディスーツ等は着用していただくことはできません。
CT検査
CT(コンピューター断層撮影)とは、X線を利用して身体の内部(断面)を画像化する検査です。画像処理を行うことにより、身体の細かな情報を得ることが可能です。撮影の際は、ベッド(検査台)に寝た状態で、筒の中に入り検査を行い、検査時間は10分~20分程です。(検査部位や目的によって検査の時間は異なります) CT検査は、特に心臓、大動脈、気管支・肺などの胸部、肝臓、腎臓などの腹部の病変に関しては、優れた描出能が知られています。
おおよその線量(mSv)
肺がん検診 0.462
頭部2.14 胸部4.14 心臓12.6 腹部4.24 FATスキャン1.46
注意事項
次のような方はCT検査が受けられません。
- 妊娠中または妊娠の可能性がある方
次のような方はCT検査が受けられないことがあります。
- 埋め込み型除細動器(ICD)を装着している方及びペースメーカー手帳を忘れた方
- 脊髄刺激療法、深部刺激療法(DBS)を装着している方
- 血糖測定器及び関連装置を装着している方
肺がん検診
一般的な胸部CTより少ない放射線量で、検診に最適化された方法にて検査を行っています。
胸部X線単純撮影のみの検診より格段に細かな病変の抽出が可能です。
骨密度検査
骨密度とは、骨を構成しているカルシウムなどの量を測り、骨の強度を調べる検査です。骨密度が低下すると骨がもろくなり骨折しやすくなります。骨密度を測定することは、中高年以上の女性に多くみられる骨粗鬆症の早期発見・治療効果の判定などにも非常に重要です。
当センターでは、エネルギーの低い2種類のX線を前腕骨に照射し、骨と他の組織との吸収率の差で骨密度を測定します。(DEXA法)
注意事項
次のような方は骨密度検査を受けられません。
- 妊娠している、又は妊娠の可能性がある方
マンモグラフィー
マンモグラフィーは乳房専用のレントゲン検査です。少ない放射線の量で安全に乳がんの検出ができます。
透明の圧迫板で乳房をはさみ、薄く伸ばして撮影します。乳房のなるべく多くの部分を撮影するため、また少ない放射線量でがんと正常部分の区別がつきやすい画像を作るためです。
検査のときは多少の痛みがありますが、いつまでも痛みが残ることはありません。
注意事項
次のような方はマンモグラフィー検査を受けられません。
- 豊胸手術を受けたことがある方(ヒアルロン酸注入含む)
- 心臓ペースメーカー等体内埋め込み型機器を装着している方 ・現在妊娠中、または妊娠の可能性がある方
- 授乳中の方及び断乳後6ヶ月以内の方
- CVポート留置の方
- 水頭症VPシャント術後の方
- 自力で立っていることができない方
- 血糖測定器及び関連装置を装着している方
- 埋め込み型心電図記録計(ICM)を装着している方
- 現在妊娠中または妊娠の可能性がある方
胃透視撮影(バリウム検査)
X線透視撮影装置で行う検査です。X線透視撮影装置はX線テレビとも言われ、バリウムを造影剤として使用し、胃や食道の形態、機能などをリアルタイムの映像として観察することができます。決められた体の向きで10枚程度の撮影を行います。
注意事項
検査前日
夕食は21時までに済ませ、それ以降『水』以外は摂取しないでください。
検査当日
検査3時間前までの100ml以内の水は支障ありませんが、食べ物や水以外の水分(お茶・飴・ガムを含む)は摂らないでください。
お薬について
心臓病や高血圧のお薬等、欠かせない薬がある方は、必ず検査開始3時間前までに100ml以内の水で服用してください。糖尿病の薬は、検査前は服用しないでください。検査終了後の服用については主治医と事前にご相談ください。
次のような方は胃透視検査が受けられません。
- 当日、検査前に食べ物をとられた方(少量でも検査できません・飴やガムも含みます)
- 妊娠中または妊娠の可能性がある方
- 過去にバリウムを誤嚥したことのある方
- 体重が120kgを超える方
- 自力で立てない方・腕で体を支えることができない方・寝返りができない等、マイクを使った技師の指示に従って検査台上で体を回転できない方(不安のある方は検査当日にご相談ください。)
- 血糖測定器及び関連装置を装着している方
- 人工肛門の方
- 人工透析を受けている方
- 消化管手術術後1年以内の方
一般X線撮影
胸部・腹部・骨などのX線一般撮影検査に対応しています。
注意事項
次のような方は一般X線撮影を受けられません。
- 妊娠している、又は妊娠の可能性がある方
超音波検査(エコー検査)
超音波検査とは、超音波を対象物に当てて、その反射波を映像化することで、内部の状態を診断する画像検査法です。
超音波とは音の一種であり、耳で聞こえる音より高い周波数の音のことをいいます。
- 腹部超音波検査肝臓・胆嚢・膵臓・脾臓・腎臓等の検査を行います。
- 心臓超音波検査心臓の形や弁の動き、血流の状態等の検査を行います。
- その他甲状腺・頸動脈の検査を行います。
- 乳房超音波検査乳腺・乳房の検査を行います。
注意事項
腹部超音波検査の方は、朝食は食べないでください。
内視鏡検査
内視鏡検査とは、先端に小型カメラ(CCD)を内蔵した細長い管を口または鼻より挿入し、食道、胃、十二指腸の粘膜表面を医師が直接観察、撮影、診断する検査です。
なお、内視鏡検査は個人の自費診療による申込みは受けておりません。
対象となる主な疾患
胃潰瘍、胃炎、ポリープ、胃がん
注意事項
- 検査前日の夕食は、21時までに済ませ、それ以降は飲食しないでください。
- 検査当日は食事はしないでください。水分は摂取可ですが水以外は飲まないでください。(ジュース・牛乳は不可)
- 毎日お薬を服用されている方は、事前に主治医にご相談ください。
- 服薬は検査の3時間前までに少量の水で、済ませてください。
- 検査後、1時間位は飲食をしないでください。
- セデーション(鎮静剤の使用)は行っておりません。