特定健診とは
会社の定期健康診断や、人間ドックには「特定健診」の項目が含まれています。そのため、今まで通り定期健康診断や人間ドックを受診することにより、「特定健診」を行ったものとみなされます(高齢者医療確保法第21条)。特定健診をご希望の方は、ご加入の医療保険者にお問い合わせください。
平成20年4月より、新しく「特定健診」と、「特定保健指導」が始まりました。この制度は、「病気の早期発見・早期治療」を目的としてきた従来の健診の概念にプラスして、「病気を未然に防ぐための早期介入と、よりよい生活習慣獲得に向けた行動変容」を目的に加えた、新しい健診です。内臓脂肪型肥満の場合、自覚症状がなくても生活習慣病のリスクは高くなっているといえます。この生活習慣病のリスクが高いグループ、いわゆるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)や予備群を健診結果から抽出し、保健指導につなげていくために行うのが、特定健診です。事業所の定期健康診断項目は、特定健診項目を網羅しているので、事業所にて、今までどおり健康診断を受けることで、特定健診を行ったことになります。
対象者
40歳~74歳の医療保険加入者全員
(国保・健康保険組合・共済組合・全国健康保険協会管掌保険等)
*ただし、妊婦・海外在住・長期入院中の方は除きます。
被用者保健に加入している方(被扶養者を含む)
保険者との集合契約により特定健診(保険者によっては人間ドック等も含む)を受診できます。詳しくは加入している医療保険の保険者に直接お問い合わせください。
- *集合契約A
- ・契約に参加している保険者:健保連、公務員共済、私立学校共済、組合国保など
- ・契約の相手方:日本人間ドック学会、日本病院会
- ・特定健診実施場所:豊島健康診査センターなど加盟健診機関
- ・豊島区の上乗せ健診:なし
- *集合契約B
- ・契約に参加している保険者:東京食品販売国保ほか
- ・契約の相手方:(社)豊島区医師会
- ・特定健診実施場所:豊島区医師会加盟の区内医療機関
- ・豊島区の上乗せ健診:あり
特定保健指導
特定健診の結果から内臓脂肪蓄積の程度とリスク要因の数により階層化が行われます。支援内容には、積極的支援と動機付け支援があり、初回面談では、管理栄養士、保健師により健診結果が示唆する健康問題等についてフィードバックし助言を行います。そして、生活習慣を改善するための行動目標を立ててセルフケアができるよう支援を行います。
階層化判定
特定健診の結果から、生活習慣の改善の必要性があるかどうかを判断し、特定保健指導の対象者を抽出することを「階層化」といいます。
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Step1腹囲とBMIで内臓脂肪蓄積のリスクを判定
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❶腹囲
男性85cm以上
女性90cm以上 -
❷BMI
腹囲が①未満でもBMIが25以上
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Step2追加リスクをカウント
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❶血糖
空腹時血糖100mg/dl以上または、HbA1c5.6%以上
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❷脂質
中性脂肪150mg/dl以上またはHDLコレステロール40mg/dl未満
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❸血圧
収縮期150mmHg以上または拡張期85mmHg以上
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❹喫煙歴
①〜③のリスクが一つ以上の場合にのみカウント
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Step3STEP1,2からリスクの数により支援内容を決定
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動機付け支援
初回面談(20分~)行動目標の設定
3〜6ヶ月後に評価終了
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積極的支援
初回面談(20分~)行動目標の設定
行動の継続を支援します3〜6ヶ月後に評価終了
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- *高血圧・糖尿病・脂質異常により服薬中の人は特定保健指導の対象にはしません。
- *65歳以上74歳までの人は、積極的支援になった場合でも動機付け支援とします。
- *支援内容につきましては、変更になる場合がございます。
- *BMI(体格指数)=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
- 豊島区民の方へ
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豊島区民の方には、特定健診を受けられた後、対象者に特定保健指導利用券と申込書が届きます。予約方法は、同封の申込み書の送付、あるいは電話、インターネットによる予約が可能ですのでご確認ください。自己負担はございません。
- 集団契約に参加の保険者・協会けんぽ・当センターと個別に契約の保険者の方でご予約希望の方
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ご予約は、下記の保健指導係予約専用電話までご連絡をお願いいたします。